院長コラム
「口腔機能低下症とは?早期発見と予防歯科で健康な毎日を守る方法」
2025-04-06 20:39:06
「口腔機能低下症とは?早期発見と予防歯科で健康な毎日を守る方法」
1. 口腔機能低下症とは?その原因と症状
近年、口腔機能低下症という言葉を耳にすることが増えてきました。
これは、加齢やその他の要因により、口腔内の機能(食べる、話す、飲み込むなど)が低下し、
生活の質に影響を与える状態を指します。
症状が進行すると、誤嚥やむせ、食事の楽しみが減少し、さらには栄養摂取の不足にもつながることがあります。
主な原因:
加齢による筋力の低下
歯の喪失
口腔内の乾燥(口腔乾燥症)
歯並びや噛み合わせの悪化
薬の副作用や全身疾患の影響
口腔機能低下症は、早期に発見し対応することが非常に重要です。特に、高齢者では予防が鍵となります。
2. 早期発見と予防がカギ!口腔機能低下症の予防方法
口腔機能低下症の予防には、日々の口腔ケアと定期的な歯科検診が不可欠です。
歯科検診では、口腔内の状態を総合的にチェックし、早期に問題を発見することができます。
予防歯科の一環として、以下の方法が推奨されます。
口腔ケア:
毎日の歯磨きと舌磨き
口腔内の乾燥を防ぐためのうがいや水分補給
歯のクリーニング(歯科衛生士による専門的なケア)
定期的な歯科検診:
定期的に歯科医師による口腔内のチェックを受ける
必要に応じて、歯石除去やクリーニングを実施
3. 保険診療で行う口腔機能低下症の検査内容
口腔機能低下症を早期に発見するためには、専門的な検査が重要です。
保険診療で実施可能な検査内容としては、以下のものがあります。
1.口腔衛生状態不良(口腔不潔)
舌苔の付着程度を評価
2.口腔乾燥
口腔水分計ムーカス®を用いて評価
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3.咬合力低下
その場で咬合力が数値で確認
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4.舌口唇運動機能低下
オーラルディアドコキネシスの計測で検査
パ」、「タ」、「カ」の音を5秒間計測して1秒間当たりの回数を算出
5.低舌圧
JMS舌圧測定器(株式会社ジェイ・エム・エス)を用いて測定
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6.咀嚼機能低下
グミゼリーを咀嚼した後に水を含嗽(がんそう)して吐き出させて、吐出水中に溶出したグルコース濃度を測定

7.嚥下機能低下
10項目の質問で構成され、それぞれ5段階で回答し、合計点が3点以上であれば問題ありと判定
4. 口腔機能低下症の指導と治療
口腔機能低下症の予防には、歯科医師や歯科衛生士からの指導が不可欠です。
以下の指導が行われます:
1. 口腔ケアの指導:
患者様一人ひとりの状態に応じた口腔ケア方法を指導します。たとえば、舌の清掃方法や、歯の磨き残しを防ぐためのポイントなどを具体的に説明します。
2. 食事・嚥下指導:
噛む力や嚥下機能の低下が見られる場合、食事や飲み込みの方法についても指導を行います。嚥下体操や口腔体操を取り入れたリハビリテーションも推奨される場合があります。
3. 定期的なフォローアップ:
口腔機能低下症の進行を防ぐためには、定期的なフォローアップが大切です。歯科医院での定期検診を受け、問題があればすぐに対応できるようにします。
5. まとめ:健康な毎日を支える口腔ケア
口腔機能低下症は、早期発見と適切なケアによって予防・改善が可能です。定期的な歯科検診と日々の口腔ケアを習慣にすることで、食べる、話す、笑うといった基本的な生活機能を守り、健康な生活を続けることができます。
口腔機能低下症の予防は、今すぐ始めましょう!
健康な口腔環境を維持するために、ぜひ定期的な歯科検診を受けることをお勧めします。お気軽に当院までご相談ください。
いしだ歯科クリニック
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