院長コラム
「歯が痛い=すぐ治療」ではありません|正確な診断で歯を守るために大切なこと
2025-06-01 16:00:16
歯が痛いとき、すぐに治療していませんか?慎重な診断で大切な歯を守る方法とは


「歯が痛いので、早く治療してほしい」と感じる方は多いかと思います。痛みはつらいものですし、日常生活にも影響が出るため、早く対処したいという気持ちは自然なことです。
しかし実は、歯の痛みの原因はさまざまで、原因を正しく特定しないまま処置を進めてしまうと、かえって症状が悪化したり、大切な歯を失ってしまう可能性もあるのです。
歯科治療の多くは「不可逆的」です
い

歯科治療には、元に戻せない処置が数多くあります。
- 削った歯は元に戻せません
- 神経を取った歯は脆くなりやすくなります
- 抜歯は当然ながら元に戻りません
だからこそ、「とりあえず神経を取る」「抜歯すれば楽になる」といった判断は慎重に行う必要があります。
当院が重視している診断のステップ
当院(いしだ歯科クリニック)では、以下のような診療の流れを大切にしています。

1. 問診
痛みの性質や発症時期、きっかけなどを丁寧に伺います。
2. 視診・触診
お口の中を直接確認し、炎症や腫れなどの有無を確認します。
3. レントゲン・歯周病検査
必要に応じて画像検査や歯周ポケットの測定などを行います。
4. 診断と説明
得られた情報をもとに診断を行い、患者さんに分かりやすくご説明します。
歯が原因でない「歯の痛み」もある?

意外に思われるかもしれませんが、実際には歯そのものに異常がないのに歯が痛むケースもあります。たとえば:
- 三叉神経痛などの神経のトラブル
- 顎関節や咬み合わせによる関連痛
- 歯ぎしりやくいしばりの影響
- 服用中の薬の副作用
こうした場合、安易に神経を取ってしまうと、痛みが取れないばかりか健康な歯を失う結果にもなりかねません。
「何もしない」ではなく「経過を診る」という選択肢
診断が難しい場合には、すぐに処置をせず、まず経過を観察することも医療的に大切な判断です。
その間、以下のような点に注意していただくようお願いしています:
- 歯ぎしりや食いしばりがないか
- 咬み合わせがズレていないか
- ストレスの影響があるか
できるだけ削らない・抜かない治療を
当院では、次のような治療方針を大切にしています。
- できるだけ削らない
- 神経をなるべく残す
- 抜歯は最終手段とする
- 分かりやすい説明と同意を重視
「痛み=即治療」ではなく、「なぜ痛いのか」を見極めてから最適な治療を行うことが、歯を守る上で最も大切だと考えています。
ご相談・ご予約はお気軽にどうぞ
当院では、初診に60分の枠を確保し、しっかりお話を伺う体制を整えています。
- 歯が痛いけれど原因が分からない
- 神経を取るべきか悩んでいる
- セカンドオピニオンを希望している
このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談くださ
いしだ歯科クリニック(神奈川県大和市中央林間)
📞 046-259-8262
🌐 WEB予約はこちら https://reserve.dental/web/0537fb-744/home
🕒 完全予約制・初診枠60分